2011年1月4日火曜日

ElleFileInfo(ハッシュの整合性検査等のFreeware)

Linuxのisoをダウンロードした時などに
壊れていないか?改竄がないか?
とチェックしたかったりします。
チェックに一般的なのがハッシュでの検証ですね。

ハッシュでの照合に便利なフリーウェアがElleFileInfoです
今回はそんなお話
[注意]Windows XP professional SP3環境です。


■基礎知識
では軽く基礎知識を集めます。
今更な方はすっとばしてください。


ハッシュ関数
「ハッシュ関数は主に検索の高速化やデータ比較処理の高速化、さらには改竄の検出に使われる。例えば、データベース内の項目を探したり、大きなファイル内で重複しているレコードや似ているレコードを検出したり、核酸の並びから類似する配列を探したりといった場合に利用できる。」ウィキペディアより引用

ハッシュ関数改竄の検出
「通常は元データのバイナリ表現を使い、それを複雑に操作し数十~数百ビットのハッシュ値を作る。
改竄の検出を行う場合は、単純なハッシュ関数アルゴリズムを用いると、容易に同じハッシュ値を求めることができるため、安全に設計されたハッシュ関数を用いる必要がある。」ウィキペディアより引用
MD5
「d41d8cd98f00b204e9800998ecf8427e (入力データ長が0バイトの場合)
の様に16進数の数字が並んだテキスト形式で出力され、これをフィンガプリント(指紋)やハッシュ値、あるいは単にMD5値と呼ぶ。「MD5チェックサム」とも良く言われる。」ウィキペディアより引用
理論的な弱点があったり強衝突耐性は容易に突破されたりと
そろそろ後記するSHAに移行すのではないでしょうか?
ですがまだまだ現行です。

SHA
「2007年現在、SHAは生成するビット長が異なるSHA-1 (160ビット)、SHA-224、SHA-256、SHA-384、SHA-512の5種類が存在している。このうちSHA-224以外は2002年8月のFIPS Publication 180-2の初版に含まれている。SHA-224はChange Notice 1として、2004年2月に同規格に追加された。
もっともよく使われる関数はSHA-1でTLS、SSL、PGP、SSH、S/MIME、IPSecなど、さまざまなセキュリティアプリケーションプロトコルに採用されている。 SHA-1は、以前から広範囲に使われているハッシュ関数であるMD5に代わるものであると考えられている。SHAアルゴリズムは国家安全保障局(NSA)によって開発され、アメリカ政府の標準として発表された。」ウィキペディアより引用
「日本のCRYPTRECでは、MD5を政府推奨暗号リストから外し、SHA-256以上を推奨している。」ウィキペディアより引用


こんな所かな?
詳しくは各リンク先でもお読み下さい。


■ソフトのあらまし
ではそんなハッシュですが、
Microsoftも対応したソフトをWindows用に用意されています
が、コマンドプロンプト使用とCUI系のソフトである為とっつきにくいです。
(くじらの主観です。きっと慣れればCUIの方が軽くていいのだと思います。)

そこで良さそうなソフト
ElleFileInfoです。

ソフト名:ElleFileInfo
紹介時最新バージョン:2.46
くじら推奨バージョン:2.46
動作OS:XP/W2k
種類:Freeware
作者様:ElleTimeProject
作者様サイト:http://www.elletime.net/
(2011/01/04現在「ドメインウェブの設定が見つかりません」の表示)
その他:GUI/レジストリ登録/インストーラー・アンインストーラー付き/再配布不可(確認できない為)
「ファイルの一般情報とCRC32,MD5,SHA1,を取得し整合性を検査できます。又、様々な一括処理や同一ファイル検索も可能です。これらの機能はWindowsに統合が可能ですのでより使いやすくなります。」Vectorより引用
XP/W2k対応ですが、Vistaや7でも動作しそうです。
(くじらが検証したわけではありません)
コンテキストメニューに登録されるので使い勝手がいいですね(解除可能)
ドラックドロップにても対応しているので「送る」へ登録しても良いかもしれません。
コンテキストメニューを増やしたくない方などはそんな感じででもどうぞ。

■ダウンロード
2011/01/04現在、作者様のサイトを探し当てられなかった為、
Vector様よりダウンロードしてください。
ダウンロードリンク
finfo_v_246_.exe/1.87 MB (1,972,154 バイト)


■インストール
  1. finfo_v_246_.exeはインストーラーファイルですからそのままダブルクリックし開始
  2. インストール確認 [次へ]で続行
  3. Readmeの表示 注意深く読み[次へ]
  4. インストール先の選択 「C:\Program Files\ElleTimeProject\fileinfo\」で良ければ[次へ]
  5. インストール再確認 [インストール]で続行
  6. インストール完了確認 [完了]で終了
All Usersのスタートメニュー\ElleFileInfoにアンインストーラーと共に登録される
シェル結合が済みコンテキストメニューにも登録される(解除可能)

■使用方法
ちゃんとした使用方法はヘルプにてご確認下さい
ヘルプを読むには
「スタートメニュー\ElleFileInfo\ElleFileInfo」(デフォルト時)より起動し
ファイルメニューのヘルプでどうぞ。

■くじら標準使用方法
使用目的がMD5値の検証用がメインですので
元となるハッシュ(MD5)を用意します。
例えば
今回ダウンロードしたfinfo_v_246_.exeをMD5値で比較してみましょう
尚、くじらのダウンロードしたfinfo_v_246_.exeは以下の値でした。
0c234f9ef72e9fc1822e719296536737
(ElleFileInfoで取得したものなので一致しないわけが無いのですが例ですので・・・)
それを踏まえて下記へ読み進んでください。

ダウンロードしたfinfo_v_246_.exeを右クリックします
コンテキストメニューの[ElleFileInfo]メニューから[ElleFileInfoでMD5ハッシュを取得...]をクリック


ElleFileInfoが起動してMD5ハッシュを取得できます
(この時点で本当はMD5値は不要なんですけれど、取得なら簡単ですよと言う説明も兼ねました)

  1. ハッシュを比較チェックボックスにチェックを入れ
  2. ハッシュ値をコピー&貼り付け
  3. 更新ボタンをクリック

比較して一致すれば下図のマークと文字が見られます


不一致の場合下図のようなマークと文字が見られます(比較用MD5値の最後を0に変更しました)

以上で終了です。

何か特筆すべき事があれば追記したいと思います。

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